『金色のガッシュ』で裁判も?漫画家と出版社に起きたトラブルまとめ3選

『金色のガッシュ』で裁判も?漫画家と出版社に起きたトラブルまとめ3選 アニメ

人気漫画『金色のガッシュ』を巡って裁判が起きたトラブルがあったのをご存じでしょうか?漫画家と出版社との間に起こったトラブルはいくつか存在します。あひるの空 作者 死亡説のようにただの噂であるケースもありますが、本記事では、実際に漫画家と出版社の間で起きた問題についてまとめてみました。

金色のガッシュ‼

  • 原作: 雷句誠
  • 出版社:小学館
  • 掲載誌:週刊少年サンデー
  • 連載期間:2001年~2008年

連載引き延ばしで小学館との関係が悪化

週刊少年サンデーで連載された『金色のガッシュ!!』。完結までの構想がまとまり、原作者の雷句誠先生は編集部に連載終了を申し入れましたが、編集部は引き延ばしを図りました。それにより小学館との関係は泥沼化し、雷句はストレスを抱え、怪我を負ったことも。結果、休載を余儀なくされ、連載終了確約と小学館との縁を切る申し入れを行いました。

『金色のガッシュ‼』原稿の紛失で裁判に?

2007年12月に『金色のガッシュ!!』が連載終了。雷句先生は原稿の一括返却を受けますが、数点欠けていることが発覚し、再返却を要求します。2008年2月29日、5枚のカラー原稿の紛失が確定し、小学館から賠償金(計50万円)の提示があるも拒否。小学館とは決別を宣言しました。同年6月6日には東京地裁に提訴、損害賠償請求(計330万円)を求めました。

セクシー田中さん

  • 原作: 芦原妃名子
  • 出版社:小学館
  • 掲載誌:姉系プチコミック
  • 連載期間:2017年~2023年

『セクシー田中さん』実写化を巡り炎上

2023年10月にドラマ化された『セクシー田中さん』。ドラマ化にあたり、芦原妃名子先生は原作に忠実な演出を条件にしていました。しかし、実際のドラマでは脚本の改変が繰り返され、原作者が修正に追われる事態に。さらに脚本家がSNSで原作者を批判したことから、芦原先生が問題を公表し、炎上する騒動が発生しました。

原作者の自殺

芦原妃名子先生は批判にさらされ、「攻撃したつもりはない」と謝罪。その後、失踪し、後に自殺するという最悪の結末となりました。ドラマを放映した日本テレビは無言を貫き、小学館も外部に情報を漏らさない方針でしたが、その内容がリークされ、編集者たちにより世に知れ渡ることとなりました。

テルマエ・ロマエ

  • 原作:ヤマザキマリ
  • 出版社:エンターブレイン
  • 掲載誌:コミックビーム
  • 連載期間:2008年~2013年

『テルマエ・ロマエ』原作使用料が安すぎる?

実写映画も大ヒットした『テルマエ・ロマエ』。原作者のヤマザキマリ先生がテレビ番組で原作使用料が100万円だったことを明かし、ネット上では「安すぎるのではないか」と議論が起きました。当時、映画を放映したフジテレビに対する批判が高まっていましたが、実際に契約したのは出版社であり、ヤマザキ先生がフジテレビに低額の原作使用料を押し切られたわけではないとされています。

出版社の説明不足により溝が生じた

この件について、ヤマザキ先生の代理人を務める弁護士は「ヤマザキ先生は金額の安さではなく、金額の根拠について出版社からの説明が不十分だったことに疑問を持っている」とコメントしています。

出版社は近年、作品のメディア化に対して積極的に権利を主張するようになりました。しかし、作家に説明を怠り、溝が生じるなど、メディア化に対する出版社の取り組みや作家とのコミュニケーションに課題があると指摘されています。

まとめ

『金色のガッシュ』をはじめとした裁判やトラブルは、制作の裏側に潜む複雑な問題を浮き彫りにしました。漫画や出版業界における契約や権利の問題は、しばしば社会問題になっています。漫画のメディア化には、作品の成功だけでなく、契約や報酬に関する問題が絡んでいることを忘れてはなりません。

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